イベントを自分たちの力で進めていく夏祭りのスタッフの方たちはすごいエネルギーでした。
思い出せば、みんなでものを創り上げていくという力は、私が入社した頃の企業の中にもありました。そのころは社内行事というものも多くあって、新入社員は率先して参加するというのが暗黙の了解でした。
行事をどう執り行っていくのかは、先輩から後輩へと受け継がれていって、誰もがそういう力を身につける機会がありました。
そして、そういう事を体験している人は、ものを生み出すたいへんさを知っているので、他の誰かが何かを創ろうとしている時に、率先して参加をしてくれます。それは、その集団の中で良い循環を生んでいたように思います。だれも人ごとに考えない、自分のことのように考え行動する人が育っていく環境だったと思います。
世の中のみんなが忙しくなって、物事が合理的に考えられるようになって、多くのことがお金で解決できるようになってきました。
イベントもしかりです。
それを仕事にしている人たちに、お金を払ってイベントの運営を任せてしまえば、たしかに楽です。
何か失敗があっても、請け負っている会社の責任になります。
行事などの運営に参加できる人が少なくなっている中で、そのような手法が取られていくのは仕方の無い事なのかもしれません。
でも確実に、何かを作り上げていくという体験をする場は減っているように感じます。
失敗することで、時間や労力が無駄になることもあるかもしれないけれど、そういう体験をしている人がいるかどうかは、その集団のものを生み出す力に影響を与えるのではないだろうか。と思ったりしています。地域の祭りなどの行事は、人を育てたり、ものを生み出す力をつくる役割があったのだな。と思います。
夏祭りに参加して、自分たちが持っているリソースでやりくりしている町の人たちの姿を見て、そんなことを考えていました。
若い人たちが減って、祭りの運営も一人の人にかかる負担が大きくなっているように感じます。
でも、合理化の波に飲まれて貴重な体験をする場を無くしてしまうと、さらにその集団の力が落ちてしまうのだと思います。
時代にあった形で、その役割を残していける方法を考える必要があるのかもしれないと思ったりしています。
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