地域おこし協力隊の店がオープンします。

11月3日(木)文化の日に「地域おこし協力隊の店」がオープンします。
場所は郷の駅の土産物売り場の横になります。
隊員の柿崎さんがラーメンを作ります。私のトマトカーシャは少し場所をお借りして販売することになりました。
このスペースはチャレンジショップという位置づけなので、他の隊員もいろいろ挑戦していく予定になっています。

本日の道新後志版にも掲載していただきました。

トマトカーシャはおかげさまで良い評価をいただいています。
おいしくて安全なものを、一生懸命作っていきたいと思います。
明日は隊員みんなで暖簾を付けたり開店準備です。
定住に向けて頑張りますので応援よろしくお願いします!

点をつなぐ

昨日の朝、残念なニュースが世界を駆け巡りました。
私が尊敬する人の一人であるスティーブ・ジョブズさんがお亡くなりになりました。

私の活動の指針となっている「個をつなぐ。笑顔をつくる。」というキャッチフレーズは、ジョブズさんの有名なハーバード大学でのスピーチからできました。自分はどう生きたいのか迷っていた時、この動画に出会いました。
Apple創始者・スティーヴ・ジョブスの伝説のスピーチ(1)

「点が繋がることで道ができる。たとえ人と違った道を歩いているとしても、それがつながる事を信じて進むこと。」

「時間は限られているから誰か他の人の人生を生きることで時間を無駄にしてはいけない。」

「他の人の意見という雑音に内なる声をかき消されないように。自分の心と直感に従う勇気を持つこと。」

この言葉にどれだけ勇気づけられたか。
信じるということの力の強さをどんなに確信させられたか。

あきらめずに自分を信じて進んでいられるのは、彼の言葉を知っていたからだと思います。
そのように進んできた人が言うのだから、大丈夫だって…。

そして、昨日、誰かのツイートで見つけた「クローズアップ現代」のインタビュー
そこで彼は、新しい事で成功するために必要なことは「あきらめない」事と「情熱」だと言っていました。

まさに、新しいことをはじめようとしている私。
がんばりなさい。と背中を押されたように感じました。

まだまだ語りたいことはたくさんあるのだけれど、今は言葉を噛み締めて、静かにご冥福をお祈りしたいと思います。

鹿とすずめと私

ラベルには一筆書きのような「鹿」と「雀」が描いてあります。
「なぜ鹿なの?」と良く聞かれるのですが、二つ理由があります。

一つは「そば」の英語名はbuckwheat
「buck」は鹿を指すということもあって「そば」には鹿のモチーフが使われることがあるよ。と教えてもらったことがきっかけです。

そしてもう一つの理由は「共存」について考え続けたかったから。

先日の作物一番。自分二番。で書きましたが、私のソバ畑は動物達のパラダイスだったわけで、ほとんどのソバの実が雀やリスなどに食べられてしまいました。

何もしないでいる、というのは、実ったものを動物に食べられるということです。

喜茂別町でも増えすぎた鹿やアライグマの害はとても深刻なものとなっていて、罠が仕掛けられたり、鹿よけの柵が作られたりしています。農作物で生計を立てている農家さんにとっては死活問題だからです。

一方、動物達にとってみれば、地面に境界線はありません。
「私の土地」というのは人間の社会が決めたものであって、動物にはそれは見えません。美味しそうに実っているものがあれば、それを食べるのが自然です。

肥料や労働力やお金をかけて作った作物を、売ってお金に変えて生活している人にとっては、作物を荒らす生き物は「害獣」や「害虫」です。でもその「害獣」や「害虫」は自然の一部であることは言うまでもありません。「害獣」たちの目から見れば自分の生活を脅かす人間が「害」なのかもしれないのです。

でも実際に農業を営んでいる人たちの姿を見て、そして、身近に動物の息づかいを感じる土地に来て、現代社会の中での「共存」とは途方も無く難しいことだと感じています。

「共存」を達成するためには、こえなければならない問題がたくさんあります。それはいろんな方面に広がっています。生態系の問題だったり、環境破壊の問題だったり、食べ物の問題だったり。労働力の問題だったり、お金の問題だったり…。

人は物事が複雑になりすぎると思考が停止する傾向があって、単純な「解」を求めたくなります。
そして考えても答えがでないから、何もしない。ということになりがちです。

「共存」ということはすごく難しいことだけれど、私たち人間も宇宙の一つの生命体であるならば、ゆっくりでもその方向に進まなくてはならないのだと思っています。そのためには私たちの社会のあり方も見直す必要があるかもしれない…。
とてつもなく大きなことだけれど、考え続ける事、動き続ける事、それしかないのではないかと感じています。

と、話が長くなりましたが
カーシャのラベルの鹿とすずめを見るたびに、「私」を考えるという機会にしたかったので、鹿とすずめを描いてもらったという訳です。

けして北海道らしいから。という訳ではありませんので…(笑)

結果は断片だけど、過程はつながりだから面白い。

紆余曲折あってできた商品は「トマトカーシャ」と言います。ソバの実入りのミートソース風トマトソースです(長い…笑)

先日このラベルのイラストを描いてくれた方に会ってきました。

ラベルはそばの実の形をしています。最初は縦の形だったのですが、貼ってみると瓶のくびれでシワがよる事がわかりました。
瓶はユニバーサルデザインなので、どうしてもこの瓶を使いたくて、なんとかうまく貼れる横型にしてもらいました。
そのせいで、イラストが小さくなってしまったのですが…。


イラストができあがるまでのお話を聞きたくて、時間を作っていただきました。試行錯誤の跡がみられるスケッチブックも見せてくださって、イラストには人柄が現れるのだなー。と思いながらお話を聞いていました。

私たちの生活の中には「結果を見る」ことがほどんどなのだけど、実は過程にこそ意味があるんだなーと感じます。目の前にあるものにどれだけの人が関わっているのか、どういう苦労があってこういう物になっているのか、なかなか普段ゆっくりと考えることはありません。でも、自分の頭で考えて、試行錯誤した結果が形となることの面白さ。すごさ。人はそういうものに惹かれるのかなと感じました。
途中経過を見せてもらうと、その物に対する愛着がぐっと沸いてきますね。

そして、ラベルになったこの子たちがたくさんの人の目に触れるように頑張りたいと思いながら帰路に着きました。

作物一番。自分二番。

先日の「D!アンビシャス」で、ソバ師匠の梅津さんはソバの畑を見て「いっぱいできたなー。素人に負けたなこりゃ。」と言ってくれました。
その後どうなったか気にしてくれている方もいるのではないかと思います。

先日、ソバを落としました。
刈り取ったのが9月の初旬。その時も実がだいぶ無くなっていました。ソバをまいた畑は周りが薮に囲まれていて、雀やリスが多いらしく、当初から雀にやられる覚悟はしていました。刈り取って立てかけていく作業をしながら、テレビが来ていたときより随分実が無くなっているね…という話をしていました。

それから数週間。
私はイベント用のトマトカーシャ作りとトマトを処理する毎日で、ソバを見に行く事ができませんでした。
「ソバはいつ落とすんだー?」と聞かれても、いつ行けるか分からないというありさま。
そうしてやっと先日ソバを落としに行ってきました。


ソバは唐棹(からさお)という道具を使って落とします。
刈り取ったソバを重ねて、二人で向き合い唐棹で交互にたたいていきます。
そうすると実が下に落ちて行きます。たたいたらひっくり返してもう一度。
あっという間にソバが落ちます。

その後はそれを集めて唐箕(とうみ)にかけます。
唐箕(とうみ)は風を送って殻と実を分ける道具です。
この唐箕かなりの年代物みたいでした。でも大事につかっているので、ちゃんと実と殻が分かれてでてきます。
さあ、どのくらい取れるでしょう。

カラカラカラ…

出てくるものは殻ばかり…。
結局撒いたソバの半分も取れなかったという結果に…。

梅津さん曰く
「ちょっとほっぽり出しすぎたな。今日はできないとか明日はだめだとか、人間の都合で動いたら作物はだめなんだ。作物一番じゃないとな。」

…おっしゃる通りです。
収穫の時期が重ならないように、計画を立てるということがどれだけ大切かわかりました。
そして、自然を相手にして生活している農家さんの大変さも。

ほとんどのソバを周囲の動物達に献上して、私のソバ作りは終了しました。
6月の種まきから3ヶ月ほんとに良い勉強をさせてもらいました。
来年に向けて、反省点をまとめたいと思います。