大豆をつかってみようかな。喜茂別町で起業②

8ヶ月の協力隊生活を経験し、4月からは起業への準備が本格的に始まります。このタイミングで自分自身の考えがどう変わってきたのか、自分のメモとして整理していきたいと思います。

昨日のエントリーでは、当初は大豆の加工品を作ろうと考えていたことを書きました。
ベジタリアンにとって肉に変わるタンパク質を何から摂るのかということが悩むところです。まず思い出されるのが畑の肉と言われる大豆。でも豆の料理は手間がかかるしバリエーションもそれほどありません。潰したり丸めたりいろんなことをしてみるけれど、手間もかかるし洗い物も増えます。忙しい時などは、焼くだけで一品になる肉が恨めしかったりもしました。簡単に調理できるひき肉のような物があればいいのに。いつもそう考えていました。


北米では健康ブームもあってか大豆や小麦グルテンから作られたベジミートがかなり出回っています。スーパーで簡単に手に入るので、忙しい人でも割と簡単に野菜生活が送れます。特別な食材ではなくなってきているので、高カロリーの食事が続いたような日には菜食主義の人ではなくても手にとっているようです。

残念ながら日本ではまだあまり見かけないし、あっても自然食のお店にほんの少し。そしてほとんどのものが割高です。

無いなら自分で作ろう。それが大豆を使った加工品を喜茂別で作るアイディアの始まりでした。

これまでに自分で作ってきたもの、食べてきたもの、本で読んだもの、インターネットで探したもの。いろんな情報を総合して商品化できそうなものを考えはじめました。価格が安く、手軽に料理できて美味しいもの。それが目指す姿でした。
そしてなによりも重要なのは喜茂別で採れるもので作ること。市場ができたとしても喜茂別の人たちが参加できない産業であっては意味がありません。

町の農業についてまだあまり知らなかった私は「畑の肉」である大豆を中心にアイディアを練りはじめていました。

喜茂別町で起業①

喜茂別町の地域おこし協力隊の採用条件は、任期終了後に就業または起業するということでした。面接時からどういう仕事をするのかというビジョンを持ってきましたが、この一年の間に起業のプランは随分と変化しました。他の協力隊メンバーも同じだと思います。それだけ起業するというのはいろいろな要素を考えなければならないし、難しいことなのだと思います。

私の中では、喜茂別を含む羊蹄山ろくエリアでは取り組まれていないことをしよう。上勝町のように産業を作る前にまず市場をつくろう。という考えがありました。ただその市場とは何になるのかぼんやりとしかイメージがありませんでした。食に関するアイディアがあり、また農に関連する衣料や道具という方向性もありました。そして喜茂別に住みはじめて考えを巡らせている中で、やはり自分が欲しいサービスを考える事がモチベーションを一番保てると思いはじめ、ベジタリアンに向けた食材の開発というアイディアの実現に向かうことにしました。

喜茂別に来るまでは大豆を使った加工品を考えていました。きらめき味噌が作られている事を知っていたので、大豆はたくさん生産されているのではないかと考えていたためです。でも状況は予想と少し違うというのがだんだんと分かってきました。移住後の挨拶回りで集落の方一人一人とお話しができたのは私にとって大きな収穫となりました。(つづく…)

定住に向けて

三月になりました。
協力隊員としての任期も残り一年。新年度は定住に向けた活動が中心となってきます。
この一ヶ月はしっかり準備をしていきたいと思っています。

とにかく7月からの8ヶ月はあっという間に過ぎ、毎日新しいことに出会い、新しいことに追われ、自分がどうやって生計を立てていくのか考える時間はあまりありませんでした。でも漠然とした思いを形にするために試行錯誤を重ねてここまできました。たくさんの方の協力を受けて。

定住に向けて私が目指すものは、農産物を使って新しい食の市場を作ることです。挑戦したいことや目標は他にもあるのですが、まず一番にしなければならないことは、自分の生活を安定させて喜茂別に残ること。そのためには事業を作り出すことに集中しなければなりません。1月と2月は活動の方向性をずっと考えてきました。そして3種類の商品ができたことでひとまず商売の形が見えてきたというところです。
どんな風になっていくのか、全く予測ができないのですが、探りながら楽しみながら、一つ一つを形にしていきたいと思います。

留学生等との交流会 in 喜茂別町


留学生等との交流会in喜茂別町というイベントのお手伝いに行ってきました。
会場設営なんかはもう手慣れたものになっていて、あっという間に終わりました。
1時間半も準備にはいらないのでは?という当初の予想どおりに…。

国際交流事業の一環で開催されたこの催し。
留学や研修で札幌に滞在している方を招いてそば打ちや和太鼓を体験してもらうというもの。また、小学生に出身国のことを話したりしながら国際理解を深めるというものでした。
このタイトルなんとかならないかなーとか、スケジュールに書かれている「外国人と交流」という表現とか、外国人を夫に持つ私にとっては突っ込みどころ満載だったのだけど、こういうことは実施してみることが大切だから気がついたことはフィードバックしたいと思います(笑)

参加してくれた方はみなさん日本語がある程度できるので、意思の疎通なんかはスムーズだったように思います。
そばうちもこういうイベントに慣れている「白花」さんが中心だったので、みなさん楽しく交流できたように見えました。
蕎麦を食べたら、その次はグループに分かれて国際理解を深める時間です。
参加された方が持ってきたパソコンなどで写真をみたり質問をしたり。
子供たちは自分の興味をストレートにぶつけます。そこには、その国に対する偏見などなく、子供の素直さと、小さいうちから外の世界を知る事の大切さを改めて感じました。

多民族の暮らす国では、肌の色や髪の色によって対応が変わることはあまりありません。無いとはいえないですけど。見た目が自分と違うからといって、話しかけなかったり、話し方を変えたりすることはありません。そこには人と人とのコミュニケーションがあります。その人自身を見るという文化があります。外国人だからどうとかそういう考えはそもそもないのです。
国際結婚っていうのがことさらクローズアップされることもないですし。いや国際結婚という言葉は無いんじゃないかな…。

日本にいると、旦那さん外国人なんだってね?いつも英語で話すの?そういう質問が日常です。私にとっては外国人である以前に一人の人です。どんなバックグラウンドがあるかとか言語が何かとかは関係のない話。一人の人として尊敬できて自分の人生に重要な影響を与えている人がたまたま日本の国籍を持たない人だったというだけ。
でも、こういう感覚は日本人しかいないコミュニティではなかなか育たないのが現実です。

なので、いろいろ思うところはありますが、こういう企画はすごく大切なのではないかと。
自分と違うものを認め、共にあろうとする感覚は、小さいうちの方が身に付きやすいように思いますし。

準備や当日関わったみなさまお疲れさまでしたー。

トマトのお仕事

農業研修でトマトの高さを変えるお仕事をさせていただきました。
支えるために付けているひもを結び直して高さを変えるという作業です。
一生懸命手をのばしてやっと届く位置なので、背中の筋肉が鍛えられます(笑)
ハウスの中での作業は暑いし、すごく手間がかかる作業なのだと思いました。
農家さんの仕事を経験させてもらうと、食べ物ができる苦労がわかります。
普段お店に並んでいると、そういうものが目に見えないので、最近は作物を見る目が変わってきました。


研修をさせてくださった農家さんでは、ことしパープルロシアンというトマトを作ったそうです。細長い形で黒みがかっています。

◆1980年に紹介された、ウクライナのイルマ・ヘンケル氏のオリジナル・ストック品種。長さ約7.5〜10cm、約180gのプラム形。多収穫で冷涼に強い。パープル・ブラック(ブラウン・パープルとも)のトマトの中の最高品種の一つ。1株に7果着ける。傷がなく裂果しないのでマーケットでも好評。生食、ペイスト、サルサ、缶詰でも良い。
エアルーム・トマト・ファーム


果肉が厚くてタネの部分に水分がすくないように見えました。
酸味が少なくて青臭さがなくておいしいトマトでした。
これはドライにしたらきっとおいしい!
少しいただいたので早速、電子レンジで実験


縦に8ミリくらいに切り軽く塩を振って、600Wで10分でセミドライトマトができました。
甘さが凝縮されてとってもおいしくなりました。
トマトの色がもともと濃いので、ドライにすると益々色がはっきりとしてよりおいしく見える気がします。

タネの部分に水分が少なそうだったので、サルサもつくってみましたよ。
フレッシュのサルサは本当においしい!
トルティーヤチップスのようなものが喜茂別には売っていないのでクラッカーで。

形が変わっているので、手がでにくいというのがあるかもしれないでれど、加工には可能性が広がる印象を受けました。
貴重な体験とおいしいトマトをありがとうございました!